最近よく処方されるようになってきたモイゼルトについて説明しますね。

 

モイゼルト(一般名:ジファミラスト)は、
アトピー性皮膚炎のかゆみや炎症を抑えるお薬です。
ステロイドとは違う仕組みで働くのが特徴です。

モイゼルトはどうやって効くの?

 

アトピーの肌では、免疫の異常な働きによって炎症が起こり、
かゆみが強くなります。モイゼルトは、「PDE4(ホスホジエステラーゼ4)」という
酵素をブロック
することで、炎症を引き起こす物質を減らします。

 

簡単にいうと…
🔸 炎症を鎮める「スイッチ」をONにしてくれる!
🔸 かゆみや赤みの原因を抑えて、肌を落ち着かせる!

 

でも、ステロイドじゃないから安全!というわけでもありません。

 

上矢印モイゼルトの添付文書になります。上矢印

 

薬にはそれぞれ特有のリスクがあり、使用時の注意が必要です。

 

妊娠を考えている方への注意点

ラットを使った動物実験では、胎児の死亡率が上がったり、胎児の心室中隔欠損症が報告されています。

臨床現場の263倍という量を使ったラットの実験なので、人間での臨床ではどうなのか?は分かりません・・・が、

 

モイゼルトを使用していた方が妊娠を希望する場合、中止後4~5か月間の避妊が必要とされています。


これは、薬の成分が体内から完全に排出されるまでに時間がかかるため、
胎児への影響を避けるためです。添付文書にもこの点が明記されており、十分な注意が求められます。

 

 

にはリスクが伴う

 

モイゼルトに限らず、すべての薬には効果とともにリスクが存在します。そのため、「ステロイドではない=安全」という単純な考え方ではなく、適切な情報をもとに慎重に使用することが重要です。

 

根本治療の大切さ

 

アトピー性皮膚炎などの慢性疾患は、薬物治療だけでなく、
生活習慣の見直しやスキンケアの改善、ストレス管理など、根本的な対策も重要です。

 

当院では、Dr.MaMaメソッド食事療法で根本治療を行っています。
遠方の方でもオンライン診療は受け付けておりますので、HPからご予約してください。


モイゼルトのような薬は症状をコントロールするための選択肢の一つですが、
長期的な視点で治療計画を立てることが大切です。

 

→モイゼルトを使用される方は、医師と相談しながら適切に管理し、
特に妊娠を考えている場合は慎重に計画を立てましょう。

 

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食事だけでもこんなに変わるキラキラ

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