ホクナリンテープは風邪に効く?どんな目的で使うお薬なの??
風邪の時に、ホクナリンテープって効く??
よく処方を希望される方もいらっしゃるので、
ホクナリンテープについて説明してみます。
ホクナリンテープは、気管支を広げる作用を持つ貼るお薬です。
主に気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療に用いられています。
この薬は、ゆっくりと皮膚から吸収され、
気管支を広げることで呼吸を楽にする効果があります。
ホクナリンテープの特徴
ホクナリンテープの主成分はツロブテロールで、気管支拡張薬の一種です。
この成分は、交感神経β2受容体に作用して気管支の筋肉を弛緩させ、
空気の流れをスムーズにします。
- 使用方法:皮膚に直接貼るタイプの薬で、一般的には胸部や背中、腕などに貼付します。
- 持続効果:ホクナリンテープは24時間効果が持続するため、1日1回の使用で済みます。
効果と適応疾患
ホクナリンテープは以下の疾患に用いられます:
- 気管支喘息
- 気管支炎
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
副作用
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動悸
ツロブテロールが交感神経β2受容体に作用することで、心拍数が増加する場合があります。 -
手の震え
交感神経刺激により手が震えることがあります。この症状は軽度であることが多いですが、強い場合は使用を中止。 -
不眠
ツロブテロールが神経系を刺激するため、眠りづらくなることがあります。特に夜間に使用する際は注意が必要。 -
皮膚のかゆみや発疹
貼付薬であるため、貼付部位の皮膚に刺激が生じる場合があります。かゆみや発疹が続く場合は、使用を中止。 -
頭痛や吐き気
というわけで、ホクナリンテープは気管支が炎症を起こしている時に効くお薬なので、
風邪の時は気管支は問題ないので、効かないのです。
私はホクナリンテープを使うと、どきどきして、震えてしまったことがありました。
薬の副作用・・・子どもは伝えられないので、
自分が処方する時は本当に今の病状に適応があるか?
判断して、処方しています。
クローバーこどもクリニック