寝ない、夜泣きがひどい、睡眠にまつわるお困り事には、○○が大切♪
太陽の光を朝浴びることが睡眠リズムに大切な理由
私たちの体は、睡眠と覚醒のリズム(概日リズム)によってコントロールされています。
このリズムを調整する重要な要素のひとつが「光」です
特に朝の太陽の光を浴びることは、質の良い睡眠や健康な生活リズムを維持するために欠かせません。
1. 概日リズムと太陽光
私たちの体内時計は約24時間の周期で動いていますが、
これは周囲の環境と完全に一致しているわけではありません。
そのため、毎日リズムをリセットする必要があります。
朝の太陽光はこのリセットを行う「信号」の役割を果たします。
光が目の網膜に届くと、視交叉上核と呼ばれる脳の部位に情報が伝わり、体内時計を調整します。
これにより、朝が始まり、
夜に眠る準備をするためのホルモン(メラトニンなど)が12‐14時間後に分泌されます。
2. メラトニンの抑制と分泌
メラトニンは「睡眠ホルモン」として知られており、体を休息モードに導きます。
朝に光を浴びると、メラトニンの分泌が抑制され、覚醒が促されます。
その後、メラトニンの分泌は夜になるまで低い状態が保たれ、自然な眠気を引き起こすタイミングを整えます。
3. 気分や集中力の向上
朝の太陽光を浴びることは、単に睡眠だけでなく、
日中の気分や集中力にも良い影響を与えます。
太陽光を浴びると、セロトニンという「幸せホルモン」の分泌が促され、
ストレス軽減や精神的な安定にも役立ちます。
4. 科学的な裏付け
複数の研究が、朝に太陽光を浴びることが睡眠リズムを整える効果を示しています。
例えば、朝に30分以上太陽光を浴びることで、不眠症状が改善したり、
夜の眠りの質が向上することが分かっています (Figueiro & Rea, 2010)。
太陽光を浴びるためのコツ
- 起床後すぐにカーテンを開け、自然光を浴びる。
- 朝の散歩や軽い運動を取り入れる。
- 屋内で過ごす場合でも、窓際で過ごし、可能な限り太陽光に触れる。
朝の太陽光を浴びることは、体内時計をリセットし、
良質な睡眠や健康的なリズムを作るために欠かせない習慣です。
こどもはまだ睡眠サイクルが作られなかったり、
おとなは年齢と共に、ホルモン分泌が少なくなったりするので、日常生活の工夫で、
より快適な生活を送りたいですね