ワクチン接種時によく診察室である場面です。

患者さん:「少し咳や鼻水がでています。」

私:「ワクチンはウイルスや細菌のカケラや弱らせたものを身体の中に

注射するものなので、体調不良時は接種を控えることをお勧めします。」

・・・と説明して私が接種できないと診断します。

そうすると、納得のいかない顔で帰られる方もいらっしゃいます。

中には、そんなこと言っていたら、いつまでも接種できないから

打ってほしいと言われることもあります。

そんな時は、私も理解されないことを残念に感じます。

子どもの健康を思うと、胸がきゅっとします。

どうしてか・・・・というと。

厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会では、

死亡事例について検討しています。

皆さまはもちろんその資料を見たことがない方が多いと思います。

一部、紹介します。

こういう資料をみていると、私はワクチンについて何も知らずに

接種していくことに危機感を感じます。

そして、亡くなった方たちのご家族を思うと胸が痛くなります。

他にも、当院で質問の多いワクチンについて。

「近くのクリニックで相談したら、打つのが当たり前と言われ、

質問にも答えてもらえなかった。」

「受診の時、打ってなかったら、別室に呼ばれて怒られました。」

と、診察室で涙される方も多くいらっしゃいます。

逆に、

「肺炎球菌の髄膜炎になって、予防接種を打っておけば良かったと後悔した。」

というお声もお聞きしました。

私は、ママたちにきちんとワクチンについて理解していただいて、

どうしていくか?を決めてほしいと思っています。

ワクチンとはどんなものなのか?

ワクチンのカバーする病気はどんなものなのか?

かかった場合はどんな症状がでるのか?

逆に接種しない事でどんなリスクがあるのか?

接種する時に気を付けること。

日常生活で気を付けなければいけないこと。

・・・などなど。

接種して副作用が起きない保証は全くないからです。

逆に接種しないで罹患して重症化してしまうリスクもないとは言えません。

その時に、「知らなかった。」では、母としては後悔してもしきれないのでは・・・

娘に同じことがおきたら、小児科医でも母でもある私は、

悔やんでも悔やみきれないと感じてしまうからです。

だからこそ、厚労省と感染症研究所がだしているグラフや表など用いて、

医学的にきちんとお話ししていければと思います。

そして、小児科医で母である私がどうしているか?

日常生活で大切にしていることもお話ししたいと思います。

クローバーこどもクリニック